当院ではオステオパシー施術を行っています
オステオパシーは、約130年前にアメリカのA.T.スティル博士によって創始された手技療法です。
語源はギリシア語のオステオ(骨)とパソス(病気・治療)という2つの言葉を合わせ、オステオパシーとなりました。すなわち、骨を整えていくことで痛みや不調を改善していく自然療法という事です。
体中に張り巡らされている神経や血管・リンパ管などの多くは骨の近くを通っていて、骨格に保護されています。
関節に不具合が生じ、骨格が歪んだり、可動性が悪くなるとこれらの神経・血管・リンパ管などが圧迫されたり引っ張られたりします。
それぞれの循環が悪くなり、やがてそれが原因で痛みや痺れなどの感覚異常・体調不良として体に現れてきてしまいます。
オステオパシーでは、その関節の不具合を手技によって取り去り、神経・血管・リンパ管などの循環を改善することで治癒力を高め、 体を健康な状態へ導くサポートをします。
主に脊柱関節を中心に施術をしていきますが、全身全ての関節を対象にしていますので、首・肩・腰の痛みや不調はもちろん、手足の様々な関節(肘・膝・手首・足首)や、頭部や顎関節などにも効果があります。
また、脊柱からは内臓への神経が出ていますので、これらの機能改善や不調の緩和も期待できます。そして、頭部の施術は、自律神経の調整にもなりますので、 様々な自律神経失調症からの症状にも効果があると考えられます。
オステオパシー施術の流れ
施術前に問診にて現在の症状や既往歴などをお伺いします。
骨盤・脊椎・四肢など関節や筋肉の状態を検査します。
下半身の施術
日頃から体を支える下半身はバランスが崩れやすいものです。
上半身、胴体の土台になっている為に左右どちらの下肢に不均衡があっても全身のバランスに影響を与えてしまいます。 特に足裏と膝裏の筋膜は、構造的に重要な箇所になっていますのでしっかりと調整していきたいところです。 その事で全身の血流やリンパ液の流れが良くなり浮腫みなどの症状の緩和にも繋がります。
上半身の施術
骨盤から背骨全体を、優しく緩やかな力で施術していきます。左右の骨盤のバランスを整え、脊柱(背骨)の一つ一つの可動性を検査し、 その可動性が失われていて固くなっている所をゆっくり優しく調整します。優しく調整することで身体が本来持っている「健康な状態であろうとする力」 いわゆる自然治癒力を利用し、身体が自ら無理なく自然にバランスを整えていくよう促していきます。
頭蓋療法
仰向けでの施術”頭蓋オステオパシー療法”は、現在のオステオパシーの施術には欠かすことの出来ない重要かつとても独自でユニークな手技になります。 触れている程度にしか感じないほどの軽く優しいタッチで、頭蓋縫合(ギザギザの部分)をゆっくりと弛めていき、脳脊骨髄液の循環を促していくものです。
脳脊骨髄液は「生命の源泉」とも呼ばれているもので、その流れを促すことは全身の神経系統を正していき生命力を高めていくといわれています。 他の療法には無いオステオパシー独自の手技で、今までに味わったことの無い生命の源泉の沸きあがる充実感を感じられると思います。